手術に関する疑問あれこれ。

Q:手術ができないケースはありますか? A:患者さんの体質や現在かかっている病気によっては手術をお受けできない場合もあります。   たとえば血友病の方は外科手術そのものが困難な場合もありますし、高血圧や心臓病の方は手術ができない場合があります。   また糖尿病の治療を受けている方も回復が著しく遅れる場合がありますから、治療には医師との十分な話しあいが必要です。   そのほか、なんらかの病気を持っており、病院で治療を受けている方,その治療内容や、服用している薬によっては手術を避けたほうが良い場合もあります。   薬については病院で処方されたものはもちろんのこと、市販の風邪薬やホルモン剤、ピルなどについても必ず医師に使用の有無を伝えてください。   現物や説明書をお持ちいただければ確実でしょう。   アレルギーや特異体質をお持ちの方は医師に十分に相談してみてくださまた、妊娠している方や、妊娠の可能性が近くある方は、麻酔が胎児に悪影響を与えることが考えられますので、手術は産後にした方が無難でしょう。   ※Q:手術をすればワキガ、多汗症は一00パーセント治るのでしょうか? A:ワキガ、多汗症は手術で完治します。   ただそれは一00パーセント完璧に無臭無汗になるということではありません。   手術ですべての汗腺類を取りきってしまうわけではありませんし、破壊した汗腺の五-1 0パーセントは再生する可能性があるといわれています。   ですから100パーセントとはいえないのですしかしこの程度の臭いは人間であれば誰にでもある自然体臭、発汗の範囲内で人に不快感を与えるような臭いではありません。   手術を受けた患者さんたちの満足度は100パーセントに限りなく近いのです。   この点をよく理解し、ほんの少しの臭いで再発したと誤解したり、神経質になりすぎないようにしていただきたいと思います。

Q:ワキガの相談は恥ずかしいのですが、女性のスタッフはいますか?

A:ワキガ、多汗症は決して恥ずかしいものではありません。   自分の不注意や不潔にしていることが原因で起こるものではなく、体質的な要因なのですから仕方ないのです。   ですが初めてクリニックに電話するのは勇気がいるという気持ちは理解できます。   自分の悩みや症状,希望をキチンと理解してくれるのか不安は募るもので…す。   当院では初めてのお電話をいただく患者さんには、研修を受けた女性のスタッフが丁寧に応対させていただいております。   なんでも相談してみてください。   またワキガ、多汗症が体質的な必然からなる症状であることを理解した医師に、自分の症状を恥ずかしがる必要はまったくありません。   体調が悪いときに内科医にかかる気持ちで臨んでください。   ※Q:友達がカウンセリングを受けたらその後、執拗な勧誘を受けたと聞きましたが? A:確かにそういった信じられないような営業を行っているクリニックもあるようで残念です。   しかし当院では、カウンセリング後の電話での勧誘のようなことは、一切、行っておりません。   診療で製作したカルテは医師や看護士が必要なとき以外は見ることは禁じられています。   そこから患者さんのデータが流れたり電話勧誘などがあったりしてはならないことなのです。   また、「カウンセリングを受ける=手術をしなければならない」ようなイメージを持っていらっしゃる方も多いようですが、そのようなことはまったくありません。 繰り返すようですが、カウンセリングとはその人にとって最善の方法を導き出すための場なのですから、手術が必要ない人にまで、手術を強要するようなことは断じてありません。

Q:カウンセリングのとき、準備するものはありますか?

A:準備するものは何もありません。   ただカウンセリングでは医師は患者さんの状態をできるだけ詳しく知る必要があります。   ですから自分の今の状況、不安、悩み、希望などを忌憚なく話せるように心掛けるだけで結構です。   硬くなったり、「恥ずかしいから……」と気取った返答をせずに、「わからないことはわからない、聞きたいことは聞く」のが一番です。   でなければ医師もあなたに最良のアドバイスを与えることはできないのです。   また、持病やアレルギー、特異な体質、服用している薬などがある人は、治療を安全に行うため,必要な事項ですので、そのことだけは明確に答えられるようにしておきましょう。   ※Q:カウンセリングの時間は, 一回どのくらいですか? A:カウンセリングに「一回、何分」、という明確な規定はありません。   カウンセリングとは医師が患者さんの状態を明確に把握し、最善の方法を提示するためのものです。   また、患者さんにとってはご自身の悩みや不安、疑問を解決する窓口なのです。   ですから患者さんが納得いくまで、話し合い、ご説明、ご相談を受けさせていただいています。   当院ではカウンセリングは無料で受けておりますので、その点でも安心です。   何時間でも何回でも、ご相談ください。   ※Q:電話で医師とカウンセリング受けられますか? A:結論からいいますと、初めてのカウンセリングで医師と電話で会話するのは得策ではありません。   ワキガ、多汗症で悩む人には精神的に「臭いが気になる症候群」に陥っている場合や、臭いはあるけれども手術の必要があるほどではない人が多々存在することはすでにお話しました。…

カウンセリングに関する質問

Q:ワキガ臭がするようで、気になって、気になって仕方ありません。   でも確かなことがよくわかりません。   そのような場合でもカウンセリングを受けることはできますか?A:もちろんです。   ワキガ、多汗症で悩む人の多くは、現代の清潔志向消臭志向が生み出した「臭いが気になる症候群」であることが多いのです。   いつのころからか日本人には異常なまでの「清潔志向」が根づいてきました。   ちょっとした臭いでもこれを許さず、徹底的に排除していこうとします。   化粧品や整髪料、ゴム手袋にいたるまで「無臭」を売り物にした製品はウナギ上りに増えています。   こうして生活から徹底的に臭いを排除していった結果、自分の臭いが気になるようになってしまったのです。   本来、人間は自分の臭いとともに生活しているため、自分の臭いには慣れてしまい、麻痺し、気がつかないものです。   しかし「臭いが気になる症候群」に陥ってしまうと、感じないはずの体臭から汗の臭いまで、必要以上に気になってしまいます。   この時点で医師に相談するのは実はベストなのです。   専門医に「臭っていない」と診断されれば、それだけで安心し、精神性多汗症に陥ることも防げるからです。   しかし多くの人にとって、臭いの悩みは相談しにくいものです。   その結果、一人で悩み続け、制汗剤や消臭剤を多用するようになります。   その状態が深刻になると「臭いが気になる症候群」ではなく、「自己臭症」という立派な病気になってしまいます。  …

Q:ワキガは季節と関係がありますか?

A:ワキガの原因になるアポクリン汗腺もエクリン汗腺も皮脂腺も1年中活動していますので、ワキガは季節的に発生するものではありません。   ただ、寒い季節には発汗自体が少ないですし、厚着をしていますので、臭いが発散されず、あまり気にならないのです。   夏は汗をかきやすい上に、肌を露出しますから、臭いも気になります。   ワキガ臭に悩む人はこの季節が試練の時です。   しかし実際にはワキガが発生したり、悪化するのは一、二月と六月に集中しています。   なぜなら一、二月は暖房のききすぎた中で意外と多くの汗をかいています。   しかも厚着をしていますから、かいた汗は乾燥することができず、ワキの下は高温多湿で細菌や雑菌が繁殖しやすい状態になっているのです。   同じことが六月にもいえます。 この時期にこそ、脱ぎ着のできる服で小まめに洋服内の乾燥に心掛け、清潔を保つことが大事なのです。

あなたの疑問にお答えします!

人に相談しにくいワキガ、多汗症。   その治療法や手術に対しては皆さん,さまざまな悩みや不安を抱えているようです。   この章ではそんなあなたの疑問にお答えしてゆきたいと思います。   ※§ワキガ、多汗症の疑問あれこれ。   ※Q:ワキガは何歳ぐらいから起きるのでしょうか? A:ワキガの原因であるアポクリン汗は,かつてフェロモンとして機能していたものですから、アポクリンがあります。   性的な発達と深くかかわっていますので、思春期になるとアポクリン汗腺も目覚め、ワキガ臭も起きてきます。   女性であれば女性ホルモンの影響で初潮をむかえ、乳腺が発達し胸がふくらみ始めたころから、男性なら男性ホルモンの影響でヒゲが生えてきて、声がわりをするころから臭いも気になりはじめるのです。   ホルモン活動がさかんな二十歳ぐらいまで、ワキガ臭も徐々に強まってゆきます。   そして性ホルモンの減退とともに弱まり、更年期になってホルモンの分泌が少なくなると、ワキガ臭も減少してゆきます。   しかし最近ではワキガの相談にみえる方は低年齢化傾向にあります。   今のお子さんたちは、成長も早く、特に女の子は男の子より精神的に早く大人になるようです。   小学生ぐらいからテレビに出てくるタレントに興味を持ち、ファッションへの関心も高まり、肌を露出した大人顔負けのオシャレでセクシーな格好の女の子たちも珍しくありません。   化粧などもかなりの若年層から一般的になっているので、このころからワキガ臭も気になりだすのです。   逆に高校生~20代ともなると、人気のデオドラントクリームをネットで調べる習慣がありますから、楽天やアマゾンで買えるクリアネオといった人気商品を経済力に任せて買ってしまい、悩みを解消してしまうようです。   ※Q:ワキガは性ホルモンと関係があると聞きました。…

多汗症治療にはボトックス(手術なしで治療ができる)。

さてここで、ワキガと関係の深い多汗症治療について少し説明しましょう。   ワキガ手術を受けますと多汗症による汗は軽減します。   しかしエクリン汗腺は皮膚の非常に浅い部分に位置していますし数も非常に多いものですから、すべてを完全に取り除くわけではありません。   そこで多汗症に悩む人にはボトックス治療がお薦めです。   長年、多汗症治療にはあまり効果的な方法がありませんでした。   しいてあげれば内視鏡手術で交感神経を切断し、まったく汗を出さなくするというような方法がありました。   しかしそれは全身麻酔が必要な大手術であるため危険度も高く、費用もかさみます。   かつ、代所性発汗といわれる別の部位への極端な発汗などの副作用もあり、あまりお薦めできるものではありませんでした。   そこで生まれたのがボトックスによる多汗症治療です。   これはメスを使わず簡単に多汗症の症状を和らげる画期的な方法で、多汗症治療の救世主と呼ばれています。   多くの人が半年より余計に効果が長持ちしたり、注射のたびに、より少ない量で多汗を抑えられる傾向があるようです。   このように、ボトックスの効果は人によって異なるため、効果と症状をよく観察し、治療毎に機械的にボトックスを注入するのではなく、十分なカウンセリングとともに治療を進めていきましょう。   ※ワキの下以外の部位へのボトックス。   ボトックスは前記したように斜視や眼科の痙攣、片側顔面痙攣などに当初、使われていたものです。   またその後、美容外科ではシワができないようにボトックスを注入し、筋肉を収縮させなくするという「美」の分野に使用されてきました。  …